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シンプリンの読書日記 ひとりじめ

シンプリン帽子教室
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ひとりじめ

図書館で浅田美代子さんの本を借りてきました。
といっても興味があったのは、浅田美代子さんではなく樹木希林さん。

生前とても親交が深かった浅田美代子さんが、ご自身のことと樹木希林さんのことを書かれた本ということで興味を持ったんです。


ひとりじめ 
浅田 美代子

私の浅田美代子さんに対するイメージは、かわいらしくておしゃれでちょっと天然な明るい方。
バラエティやドラマの役のイメージの好きでも嫌いでもない俳優さんの一人でした。

でも本を読んでイメージが少し変わりました。
変わったというか、ぶれない軸があり、ご縁を大切にし、自分の仕事の真摯にむきあう自立した素敵女性だというイメージがプラスされたんです。


幸せそうな明るい雰囲気の方なので、勝手に恵まれた環境で育った方とばかり思っていたのも違った。
金銭的には恵まれていたけど複雑な家庭環境。
かつ芸能界という華やかながら厳しい世界で生きてきて、あのふんわりした幸せな雰囲気が醸し出すことができるお人柄や人間性にも心惹かれました。

’幾つになろうと、どこで何をしていようとも、人にどう見られようとも、一人の人間として、軽やかでありたい。
誰にも偉そうにならず、誰かと比べたりもせずに、フットワークは軽く、でも愛と謙虚さは持ち続けて、心を濁らせずに歩いていきたい。’
「ひとりじめ」より浅田美代子さんの言葉

’おごらず 人と比べず 面白がって平気で生きればいい’
「ひとりじめ」より樹木希林さんの言葉

似ていないようで似ているお二人の素敵な関係。
浅田さんが10代の時に出会って樹木希林さんが亡くなるまで続いた日々での出来事をとおして、学ばれたこと吸収されたこと、希林さんへの思い。
お二人の思いあう愛情がいっぱいで読んでいて、心にあったかく沁みてきました。


私も含め人ってどうしても自分のことを良くみせたいと思うものだと思うのですが、そこが全くないのもすごいです。
自分を大きくも小さくも見せようとしないまっすぐ書かれた文章がとても清々しく心地よかった。


’この人ってこういう人’
ついそう思い込みがちだけどそれはその人の1面でしかない。
人にはいろんな面があって、私が見てるところはそのほんの一部分。
知ることの大切さにも気づかされた1冊となりました。

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